王国の火の魔導士と人型重機の騎士 作者:ディープ タイピング
ヴィレンツェ王国の「火」の魔導士シェリルは、隣国のカターリア王国を攻略するため、戦場に送り込まれる。
この世界の魔導士は国の管理下に置かれており、拘束され、自由のない生活を余儀なくされる、戦争のための「道具」であった。
知られている15人の魔導士の内、10人を擁するヴィレンツェ王国は、まさにその魔導による武力を背景に周辺諸国を次々に占拠し、強大な統一王国を築きつつあった。
シェリルは、その10人の魔導士の中でも最強の力を持ち、一度の攻撃で500人を死に至らしめるほどの「爆炎魔導(エクスプロージョン)」の使い手。今度も、その魔導を戦争で利用される、はずであった。
が、そこに現れたのは、太い胴体と手足を持ち、爆炎魔導すら弾き返す化け物。「人型重機」と呼ばれるそれを操る人物によって連れていかれた先は、空飛ぶ船だった。そこでシェリルは初めて、「人」としての生き方を歩むことになる……
オススメ度 ★★★ → ★★★+
キーワード SF→ファンタジー ロボ
完結済み(13.1万字)
ファンタジー世界に宇宙船&人形ロボットがやってきた系。
ロボでTUEEEEEかと思いきや、どちらかといえば(強制)異文化交流ものでボーイ・ミーツ・ガール。
なんというか異世界に黒船が襲来! みたいなイメージ。
SFとファンタジーのバランス具合もちょうどよく、ファンタジー住人がサクッと宇宙に揚がっていくのもいい感じかなー。
現地人側(魔道士)の目線で進めていくのもいい具合。
惜しいのは、無難に小さく纏まっているというかインパクト不足?
◇
題材としては十分にありなハズ。