最近、やたらとCMをやっている新海誠の新作「君の名は。」(
公式ページ)
試写会+初日レイトで見てきたので簡単に感想を。
内容は、都会の男子高校生「瀧」と田舎の女子高生「三葉」の中身が入れ替わりもの。
週に2、3度入れ替わりが発生する生活がしばらく続いていたが、唐突に入れ替わりが発生しなくなる。
原因がわからずモヤモヤ感が溜まった瀧は、三葉に会いに行く。
が――...
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背景はいつも通り異常。
今作はエンタメ性もかなり頑張ってる作品だったかなー。
大雑把にいえば、
「雲の向こう」と「秒速」を足して割って、EDにアクセントをつけた感じ?
あとは宣伝しまくってたおかげか、女性客&カップル客が多かった印象。
上映後の感想も悪い感じがほとんどなかったし、普通に一般受けするんじゃないかなー。
以下ネタバレありの感想を。
・ざっくばらんな感想 冒頭の星が落ちるシーン。開始3秒で圧巻の映像。ここのシーンのポスターとか欲しかった。
瀧くん瀧くんと連呼し、ヒモを渡す。最初はよくわからなかったけど、かなり重要というか後半のネタバレ。
初の三葉との入れ替わり。胸揉み。部屋をぐるっと見るカメラの動かし方が雑。
四葉。姉の扱い方が雑。でもそれがいい。
OP。映画で専用OPは珍しいような?
ユキちゃん先生の古典授業。言の葉の庭のヒロインがゲスト出演。ほー、と思ったけどよくよく考えれば最初の流星でちゃっかり死んでる可能性が
瀧になった三葉。お姉仕草が予想以上にきつい。
股間ネタ。映像ではハッキリ映ってないけど、原作小説の描写から息子がパオーン状態の可能性。そしてトイレ中にも変形してるような。
挿入歌を入れながらのダイジェスト入れ替わり。
バスケシーンの三葉はノーブラ。お風呂禁止だけど瀧の身体で実はお風呂に入っている三葉。などなど、小説ネタが大量に仕込まれてるシーン。ダイジェストにしているのが少し勿体なかったり。
神社のご神体。山の上が丸すぎてCG丸出しが残念。
先輩とのデート。新海らしい青臭さというか道程臭さが全快。
三葉探しの旅。微妙に秒速の第一部のラストっぽい? あとラーメンひとつ、ひとつ、ひとつネタが生地訪問で通例になりそうな?
糸盛が実は消滅済み。日付を気づかなかったり、地名を覚えていないのは無理があるような,,,
民宿での先輩。浴衣で微妙にブラがチラっとしてたような? ちなみに黒。
ご神体から口噛み酒。なんか腐ってそう...
瀧のスローなズッコケ。うん、どこの芸人だよ,,,
抽象的な映像が開始。ここらはスニーカー文庫の小説版で詳しくやっていたり。三葉の母親の話や親父が悪落ちした理由など。
実は東京に行っていた三葉。冒頭に組み込まれていた理由を理解。
再び三葉になった瀧。流星対策。必死というよりも、がむしゃらな感じが良かったかなー。
再びご神体。瀧と三葉の逢瀬。まさしく新海節。でも、瀧の「え?」は、見てる側にとっても「え?」。
変電所爆破からの流星落下まで。挿入歌がずるい
流星落下。落下地点はほぼ祭り会場と神社周辺。できれば、新聞と週刊誌以外で、落下後の対応とその後を見たかった(小説でもダイレクトカットされてる
5年後、8年後。いつバッドエンドになるかハラハラ。何回もすれ違い、秒速の経験から今回もバッドか! となるが、ラストのラストでまさかのハッピーエンド。
小説 君の名は。 (角川文庫) 映画のノベライズ
君の名は。 Another Side:Earthbound てっしーside、四葉side、親父side と4つの別視点での補完
・まとめ 「雲の向こう」と「秒速」を足して割って、ハッピーエンド化。
新海独特の青臭さや童貞臭さはところどころ残ってるけど、東宝のプロデューサーやキャラデザの人が付いたことでかなりエンタメ性が上がってる映画になってるかなー。
新海誠作品を見たことのない人でも充分に楽しめるはず。
(レンタルで過去作を見てダメージを受けるコンボが発生しそうだけど
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あとCMや宣伝の多さについては、
1、ポスト宮崎駿を作ろうとしてる
2、純粋に映画が面白かったので
3、強引にでも知名度を高めて、東京オリンピックでの映像作成に使いたい
と、適当に理由を推測してみたり。