世界の狭間の大衆食堂《うめや》 作者:大小判
人間に魔人、獣人に魚人、果てには妖精にエルフやドワーフと、ありとあらゆる人種が暮らす異世界。その中でも世界一の大国であるアルカディアの首都、グランシェルトの大通りには話題の大衆食堂がある。庶民も手が出しやすいリーズナブルな値段で城に抱えられている料理人よりも美味い料理を出すその店は、珍しい黒髪の人間と美人な犬獣人の夫婦が切り盛りしているのだが、その店にはある噂があった。
「知ってるか? 《うめや》の飯が美味いのは、異世界から美味な食材を買い取ってるかららしいぜ?」
「ねーよ、そんな事。完全に法螺話じゃねーか」
これは地球と異世界の狭間に存在する、ちょっと変わった大衆食堂の物語。
基本1話完結でお客目線で話を進め、ちょくちょく主人公にスポットが当たる感じの話を考えています。
オススメ度 ★★★
キーワード 日本⇔異世界 料理
祖父の遺産を引き継ぎ、異世界に食堂をオープンした主人公。
従業員に手を出して子供が2人できたのもご愛敬。
数年も経てば、兵士や近隣住民に人気な大衆食堂に――。
日本と繋がっている異世界の食堂で飯UMEEEE系。
ちょっとした物語+少しの飯テロの1話完結方式で安定してるのがいいかなー。
微妙に設定も粗いけど、話の組み立てや堅過ぎず緩すぎずな空気感もいい感じ。
でも
正直な感想としては、「異世界食堂」と「のぶ」を足して割った感。
作品の世界観や空気感の土台が「のぶ」で、キャラや話の進め方が「異世界食堂」みたいな?
その辺りが微妙に引っかかって素直にオススメしにくいので★3評価で。