チート冒険者と兎の英雄譚 作者:井上みつる/乳酸菌
とある理由からお金が必要な兎獣人の少年ミトラは、冒険者として生計を立てる決意をした。
コツコツお金を稼ぎ、良い装備を揃えて魔物を狩る。そんな未来予想図を胸に薬草採取に勤しんでいたのだが、ついにゴブリンの群れに襲われるという危機を迎えてしまう。
絶対絶命のミトラを救ったのは、何処かミステリアスな凄腕の冒険者だった。
「カレー食いたい」だの「生ビールが呑みたい」だのと不思議なことを言うその冒険者は自らをイオリと名乗った。
剣士の筈なのに魔術師が驚くような魔法まで使うそのイオリに鍛えられ、ミトラは一流の冒険者を目指す…筈だった。
これは気が付いたら英雄として語られることになる気弱なミトラ少年と、目立ちたくないのに徐々に有名になってしまう謎の冒険者の物語。
ダブル主人公です。コメディ路線ですが、シリアスな部分や暴力的な表現もあります。ご注意ください。
オススメ度 ★★★
キーワード ファンタジー 転移
そこそこの地位と稼ぎで適当に冒険者生活を楽しんでいる転移者が、駆け出し冒険者を育てながら一緒に冒険する系。
一応はダブル主人公らしいけど、兎獣人の少年のほうがメイン主人公っぽい。純粋故に転生者の適当知識に毒されていく予感?
転移者側はホームラン! とモンスターを吹き飛ばしながら、やる気なく雑にTUEEEしていくノリがいいかなー。
gdgdと言いつつも、しっかりと異世界の空気に馴染んでるのもなかなかにいい感じ。
第13話あたりでメインメンバーが揃うので、そこからがある意味で本番。
ダブル主人公を謳ってるけど、ダブル主人公というよりも無駄に視点変更が増えてるだけのような...?