内政、外交、ときどき戦のアシュティア王国建国記 ―家臣もねぇ、爵位もねぇ、お金もそれほど所持してねぇ― 作者:たにずき こたろう
突然、父の戦死を告げられたセルジュ=アシュティア。現在、国は乱れて内乱真っ最中。
そんな中セルジュは五歳にして猫の額ほどの領主となる。
だが、領主となったセルジュに次から次へと様々な困難が降り掛かってきたのであった。
セルジュは実は転生者であったが、チートな能力は授かってないし味噌も醤油もマヨネーズも作れはしなかった。そんな状況でも領民の生活を心から守り、豊かにたいと切に思った。
家臣もいなければ爵位もない。そしてなによりお金がないセルジュはどうやってアシュティア領を守っていくのか。
セルジュは平々凡々と暮らしたかっただけなのに、弱小の地方領主だからと襲い掛かる隣の貴族。
気にくわないと言って意地悪をしてくる隣人。
もう何もかもにウンザリしたが同年代の子どもの現実を見た時、セルジュの心に何かが芽生えた。
忠実な家臣を得て、信頼できる友と共に造り上げる王国建国の物語。
家臣が居ないなら募集する。お金が無いなら稼ぐ。領地が無いなら奪い取る。
残念ながら魔法はないけど、その代わりにめいっぱい知恵を絞る!
セルジュは苦悩や挫折をするものの、その進撃は止まらない!
オススメ度 ★★★ →
キーワード ファンタジー 転生 戦記 内政
なろう→アルファポリス
ライトな雰囲気の内政/戦記もの(魔法もスキルもチートも特典もなし)
なけなしの資金と知識を使って小さい村を発展させるところからスタート。
どことなく街づくり系ゲームのノリで、地道に進めていくのが売り。
貴族の派閥争いや領地争いがある割には、シリアスやドロドロ感もなく、案外さらりと読みやすかったり?
ただ、
序盤だから仕方がない面もあるけど、世界観も話もどうにもスケールが小さいこじんまりとした印象。
主人公も微妙にありきたり系なので、もうちょっと尖がらせるか特徴が欲しかったところ。
もう少し領地が広がるなり、舞台が整い出してからが本番かなー。