気づかない内にそこだけ別世界 作者:あちゃま
とある日本のマンションに一人の青年がいた。
彼は一つのVRSLGゲームをやっていた。『DANGEONE MAKE』という経営ゲームである。
モンスターをゲットしてレベルを上げて強くして、攻め込んでくる侵入者を討ち果たせ。
アイテムを集めたり、モンスターを集めて図鑑を埋めたり、全国のプレイヤーとイベントを通じて強くなる。
時にはゆっくりダンジョン内でくつろいだり、ダンジョン内を趣味嗜好の宝庫に変貌させても面白い。
そんなありきたりとも言える王道のSLGゲームだった。
しかしそれは突然起こってしまった。
彼の造っていたダンジョン、その入り口が異世界に開いてしまった。
”剣と魔法の異世界”と”電子が支配するVRSLGゲーム”の二つの相容れないはずの世界が通じた時、世界にどんな影響を及ぼすのだろうか。
ゲームに反映された事は異世界に影響をもたらし、異世界での出来事はダンジョンでの出来事へと変化する。
お互いが気付かぬ内に世界はどんどん交わり、ダンジョンを、街を、国を、世界を震撼させる。
変貌を遂げるその世界で何は起きるのか――――それは誰にも分からない。
ただ一つ分かる事、それは彼が何も知らずただゲームを進めるという事だけ。
オススメ度 ★★★+
キーワード 現代/ファンタジー ゲーム⇔ダンジョン
主人公がやっているダンジョン経営ゲームが、実在する異世界の現実がつながっちゃう系。
異世界側と現代側で二軸で進むストーリー。
現実側ではほのぼのゲームをプレイしているだけ。反面、異世界では設定が反映されるという世界観が面白い作品かなー。
最初は新しいダンジョンだ! と気楽に攻略していた異世界側が、主人公の気まぐれでドンドンヤバいことになっていくのがいい感じ。
ただ現実sideは説明が多く、ちょっと目が滑りやすいのが残念。
そして更新速度が...orz 数年前に一度紹介していたものの、少し話が進んでいたので再紹介。
少し迷ったものの、更新速度を考えると評価は★3+かなー。