年末なので、ちょっと特別更新。
2016年に紹介した小説で、オススメ作品をいくつか再度紹介。
年末なのでまとめて読むのにちょうど良いはず。
1月から4月で紹介したオリジナル作品から――と、言いたいところだけど1-8月分はお盆に紹介しているので9月分以降で。
魔法科高校の劣等生(21) 動乱の序章編〈上〉 (電撃文庫) 通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか? (ファンタジア文庫) 【炭酸水】 500ml 九州あわ水 500ml×24本
・朝起きたらダンジョンが出現していた日常について……(
なろう)(
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朝のニュースを見ていたら、突然の政府放送が始まり、画面に写る報道官が真面目にダンジョン誕生を告げた。混乱する政府、熱狂する民衆、利権確保に暗躍する企業。様々な思惑渦巻く中、偶然プライベートダンジョンを得た主人公は試行錯誤を繰り返しひた走る。
現代にダンジョンが出現もの。
個人ダンジョンを使ってスタートダッシュ。
途中からはクラスメイトとパーティを組み、慎重にダンジョンを攻略中。
社会情勢や政府の動きなど周囲の流れもしっかりしているのが特徴。
・俺んちに来た女騎士がいつの間にか嫁認定されてる件 (
なろう)(
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佐伯莞爾(さえきかんじ)はど田舎に暮らす独身貴族で、先祖代々の土地で農業を営んで暮らしている。ある日のこと、全身甲冑のコスプレ姿をした金髪の美人がやってきて、一晩泊めてくれと言い出した。最初はそういう”設定”なんだろうと思っていたが、設定どころか本物の異世界人で、おまけに女騎士だった。元の世界に帰れなくなった異世界の女騎士と、自由気ままに暮らす農家がなぜか一緒に暮らすことになってしまった。莞爾はお客さんのつもりだったが、女騎士の方がそうでもないようで……
異世界から女騎士が逆トリップ。
農家に世話になりながら、少しずつ交流していく系。
農業ネタをガッツリやっていたりするので、案外読み応えがあり。
女騎士が徐々にポンコツ系になっていくのがいいかなー。
・あらゆる手段を尽くしてトッププレイヤーになりたい、他人のカネで。そうだ、盗賊しよう。(
なろう)(
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完全没入型VR技術が確立されて数年、しかしそれは一般に普及した訳ではなく、まだまだ研究レベルに留まっていた。その状況を打開する為にとあるゲーム機器メーカーが世界初のVRMMORPG、クロスストーリーズオンラインを発表する。それは次世代ゲームの可能性を示すためのコンセプトモデル。限定100人のテストプレイヤー全員にゲーム実況動画の作成を義務付け、その視聴者数に応じた広告料を払うという。更にゲームクリアに巨額の賞金を掛け、プレイヤー達にプレイ動画の人気とクリア賞金の両面で競わせるという一大ゲームイベントを開催した。
そのゲームへの参加権を得た29歳の元商社マン、一之瀬真也は盗賊となり、盗賊らしいやり方で、時に非情に、時に人と協力して、トッププレイヤーとしてファンとアンチを量産していくこととなる。
金の絡んだ大人達の大人気ないプレイ、ゲームの外で展開される盤外戦や秘密協定、人格を持ったNPC達との交流、様々な要素が混ざりゲームは進行していく。
賞金を稼ぐため、盗賊プレイで周囲のプレイヤーを敵に回していくVRMMOもの。
主人公の腹黒さと計算高さが売り。
掲示板や現実側のやりとりがあるおかげで、ネタや緊張感には困らない感じかなー。
他人をはめて蹴落とすのに全力! みたいな?
・大学デビューに失敗したぼっち、魔境に生息す。(
なろう)(
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街中に突然現れたエルフコスチュームの女性。現実離れした美しい容姿から、徐々に注目をあつめていくことになる。どこかのイベントモデルか、映画か何かの撮影中かと思われたが……、挙動不審な態度が目立ち、駆けつけてきた警察にすぐに連行されていくことになった。後日わかったことは、本物だったということ。コスチュームでもなんでもなく、身につけているもの、その容姿全てが本物の異世界に住むエルフ族の女性であった。その後も次々とあらわれてくる異世界転移者たち。混乱を避けるため情報を隠そうとする政府と、いち早くファンタジーな匂いを嗅ぎつけたオタク達。徐々に現代社会に異世界文化が浸透し始めていく。そんな折、大学ボッチなとある青年は趣味がきっかけで、変わった能力を発見していくことになる。現代社会と異世界人たちとの関係性で社会が混迷していくなか、どこかマイペースな主人公とその周囲は魔境ライフをまったり爆進していく。
現代の地球が異世界に少しずつ浸食されていく系。
モンスターや異世界人の影響で、人間の生存圏が縮小していく中、
主人公は魔法で作り出したモンスターとほのぼの田舎暮らし。
人外魔境の出来ていく過程や雑多な雰囲気でできあがっていく世界観が面白いかなー。
・剣と魔法の世界に転生するはずがB級パニック世界に来てしまった件(
なろう)(
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平凡な高校生だった主人公はある日トラックに轢かれてこの世を去った。
もし次の世が与えられるならば、できればRPGライクな剣と魔法の世界にでも転生したいなぁ……そう思っていた主人公が実際に転生したのは、サメ! ナチス! ゾンビ! ジョック! 低予算B級パニック映画の如きカオスなパラレルワールドだった!
何の因果か、この世界特有の安っぽい怪事件の数々に幾度も巻き込まれていく主人公の受難の物語。
B級映画ならぬB級映画風小説。
ツッコミを入れたら負けな唐突な展開、キャラや設定から溢れる安っぽさ。
作品全般から漂うB級臭が新しい。
シャークネードとか、黒幕がナチスとか、チープなモンスターパニック映画が好きなら是非ともオススメ。
・オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの赤穂事件~(
なろう)(
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時は江戸時代、元禄15年12月14日。浅野内匠頭が起こした殿中刃傷事件から始まった赤穂事件は山場を迎えていた。吉良上野介義央の屋敷に赤穂浪士ら47人が襲撃を仕掛け、吉良は武林唯七に討ち取られて死ぬ。しかし死んだはずの吉良が目覚めたら、当日の朝であった。何度も繰り返し夜に襲われては死んで朝に戻る吉良。そのループを断ち切ることができるのか。様々な方法を試しては武林によって無残に殺される吉良の奮闘記。
吉良義央(老人)のループもの。
赤穂浪士に殺されても、殺されても、ループ。
あらゆる手段を用いて赤穂浪士から生き延びる手段を探す。
ループ系の話としても楽しめるけど、後書きの一行が最高に反則(褒め
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とんでも設定世界でお約束を予測して危機回避に動く少し斜に構えた主人公
でも、友人の死をきっかけにここは物語の世界ではなくて現実の世界なんだと意識して主体的に動くように
お約束を予測することでうまく危機回避する能力を活かしつつ必死に生き抜いて最後はハッピーエンド
B級ならではのシュールな設定で笑えながらもちゃんと主人公も成長してて凄い良かったわ
ただ、問題は第一部でお腹いっぱいになることかな
第二部以降続けて読む気になれなかったwww